対人恐怖症は改善(克服)できるのかだろうか その答えとは?
結論からいえば、必ず改善(克服)できます。
恐怖症は、精神疾患のひとつなんですから、正しい治療を受け、自らが改善したいと強く思い、それに対してあせらず、正しく行動する事で、確実に改善できます。
苦手な状況や対象がはっきりしていれば、比較的それに対応しやすいのですが、そうではなく、恐怖症の原因が判らない時には、一時的に薬や訓練の力を借りる事で改善できます。
精神精神科・心療内科では、「薬物治療」と、「認知行動療法」(別名「心理療法」ともいいます)の両面から治療がなされます。
薬物治療は、抗うつ剤の一種でSSRIと呼ばれる薬や、抗不安剤、β遮断薬などを使い、不安や恐怖をやわらげます。これらの薬は、危険なものではなく、副作用も少なく、依存して止められなくなるような事もありません。
認知行動療法は、なぜ不安や恐怖を感じるのかを知り、同時に実際に回避できた状況を思い出し、不安をコントロールする方法(手法)を学ぶものです。
現在、恐怖症にもっとも効果があるとされているのは、認知行動療法のひとつ「森田療法」です。これは、時間をかけて自分自身を見つめなおし、それを通じて「あるがままの自分自身」を受け入れる事を目的とした治療法です。