対人恐怖症はなぜ起きるのか その原因を探る
恐怖症はどうして起きるのかという事は、ある特定のものごとから、強い恐怖を覚え、そのものに恐怖症となってしまうケースが考えられます。
その一方で、原因(要因)のはっきりしない恐怖症もあります。
それらの恐怖症に関連して、まず原因としてあげられるのは、その人の持って生まれた性格(個性)や、その人が育った周りの人間関係によるものです。
恐怖症の人には、恐怖症になる以前から、神経が細やかで、小さな事にこだわりがあったり、こわがりで恐怖心を持ちやすいといった性格(個性)的な傾向がみられます。
また、恐怖症の人には、一定の考え方のパターンがあります。例えば、あるものごとに対して、否定的にとらえ、「どうせ自分自身にはダメなんだ」「無理なんだ」「こわいんだ」と考えがちなんです。それが自分自身の中でふくらんで、さらに恐怖を増して、恐怖症になるのだとも言えるでしょう。
恐怖症の種類がさまざまなように、恐怖症の原因もその人それぞれです。
また、医学的な見地からも、心の病気のすべてが判っているとは言えません。恐怖症がどうして起きるのか、という問いには、まだまだ研究が待たれる部分です。
その理由がもし判れば、恐怖症の早期の解決にもつながることでしょう。